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2025/12/20

「平均年齢42歳」は武器になる――“大人の混成チーム”で作る病院

インタビュー透析リハビリテーション内科西宮市兵庫県
めいわリハビリテーション病院
「平均年齢42歳」は武器になる――“大人の混成チーム”で作る病院
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「急性期病院では『頑張って帰ろうね』と患者さんを送り出す側でした。でも、ここはそれをお受けする側。じっくりと患者さんの生活に向き合う、別の時間の流れがあります」

そう語るのは、めいわリハビリテーション病院の瀧内弘江看護部長だ。 2024年1月に開院したばかりの同院は、急性期の明和病院(本院)の後方支援を担う回復期・療養型病院である。 ここには、新卒から叩き上げる組織とは一線を画す、経験豊富な「大人たち」が集う独自の組織文化が根付いていた。

3つの文化が混ざり合う強さ

めいわリハビリテーション病院の職員構成はユニークだ。 瀧内部長によると、その内訳は「本院(明和病院)からの異動が1/3」「合併した旧病院からの職員が1/3」「新規の中途採用者が1/3」という、まさに“混成チーム”である。

めいわリハビリテーション病院外観

「白紙」から作る文化

通常、異なる組織文化が混ざると摩擦が起きがちだが、瀧内部長はこれを逆手に取った。 「歴史のある病院だと『うちのやり方はこうだ』という固定観念がありますが、ここは新しい病院。『一緒に作り上げていこう』という空気が自然と生まれました。特定のやり方に固執せず、それぞれの良いところを持ち寄れたのが良かったのです」

方針はシンプルに「来るものは温かく迎える」。 様々なバックグラウンドを持つ中途採用者が絶えず入ってくる環境だからこそ、排他的にならず、多様性を受け入れる土壌が育まれた。

成熟が産む安心感

同院の看護師の平均年齢は42歳。一般的に「高齢化」と捉えられがちな数字だが、瀧内部長はこれを「成熟」と表現し、最大の武器と考えている。

生活者としての視点

「新卒から積み上げていく若い人の多い病院ではありません。でも、ここには子育てを経験し、親の介護を経験し、人生の酸いも甘いも知ったスタッフが集まっています」 回復期や療養病棟では、医療技術以上に「患者の生活への共感」が求められる。 「お父さんが怪我をした、お母さんが肺炎になった」という家族の悩みに、実体験を持って寄り添える。それがこの病院の看護の質を支えているのだ。


「マツケンサンバ」を踊るリハビリマインド

急性期を脱した患者に対し、単に機能回復訓練をするだけがリハビリではない。瀧内部長は「楽しみや笑顔を届けることこそがリハビリテーションマインド」だと語る。

地域に開かれた“お祭り”

その象徴が、昨秋開催した「秋祭り」だ。 「院長自らがマツケンサンバを踊り、職員も一緒になって踊りました。地域の方々や患者さんと一緒に笑い合う。急性期病院ではできない、生活の場としての病院のあり方を目指しています」

めいわリハビリテーション病院-瀧内看護部長 お祭り
めいわリハビリテーション病院-お祭り

地元愛も立派な志望動機

最後に、人材採用のユニークな視点について伺った。 病院のすぐ近くには、高校野球の聖地であり阪神タイガースの本拠地である甲子園球場がある。

「面接で『阪神ファンだから近くで働きたい』と言われることもあります。最初は不純な動機だなと思ったんですが(笑)、それも立派な理由です。『だからここで頑張れる』という思いがあるなら、それを否定する必要はありません」

実際、仕事終わりに球場へ足を運ぶスタッフも多いという。地域を愛し、生活を楽しむスタッフが、地域の患者を支える。 「無理に型にはめるのではなく、その人らしさを活かして働いてもらえればいい」。 瀧内部長のこの大らかなマネジメントこそが、多様な人材が融合する新しい病院を支える要石となっている。

めいわリハビリテーション病院-瀧内看護部長 面談
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瀧内弘江

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〒663-8179 兵庫県西宮市甲子園九番町15
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